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Minecraftアプリケーションの脆弱性について
2021.12.11 作成
忙しい人向け:何をすればよいか
- Minecraftのソフトとランチャーを終了する
- もしMicrosoftストア版のランチャーなら、このまま読み進める
- もし従来版のランチャーなら、3へジャンプ
- Microsoftストアを起動し、ランチャーを更新する
- ランチャーを起動する
- もしForgeやFabricなどの“前提MOD”を入れているなら、このまま読み進める
- もし“前提MOD”が入っていないけどそれ以外のMODが入っているなら、5へジャンプ
- もし何もMODを入れていなければ、終了
- 前提MODが入ったバージョンを一旦削除し、前提MODを公式サイトから再ダウンロード、再度導入する。
- 使っているMODに更新がないか確認をし、2021/12/10以降に更新があれば更新する。
- 終了
何があったのか
◆簡易版◆
MinecraftはJavaというプログラミング言語で(Javaの力を借りて)動いています。
そのプログラムで使っている、 log4j2 という名のライブラリ(プログラムを作る上での便利ツール)に
脆弱性(誰も知らなかったやばいバグ)が見つかりました。
このバグを直すため、Minecraftのソフトが更新されました。
上の手順で更新するよう、お願いします。
◆エンジニアの同志向け版◆
ロギングライブラリのlog4j2にて、任意のLDAPサーバに存在するclassを実行できる不具合が発覚しました。
CVE-2021-44228として脆弱性情報データベースに登録されています。
本件はlog4j2の2.15.0-rc2(日本時間2021/12/10 午前3時リリース)にて修正されています。
Minecraftは、log4j2の更新または脆弱性対応を行ったMinecraft(クライアント・サーバとも)を配信開始しています。
各MODにおいては、ロギングライブラリにlog4j2を利用しているものは脆弱性に引っかかるものと思われるため、
MOD開発元からのアナウンスがあるまでは、念の為に利用を控えましょう。
なおエンジニア各位におかれましては、log4jというロギングのデファクトスタンダードなライブラリがやられた以上、
身近なところにあるJavaプログラムにも細心の注意を払うよう、お願いします。
(初稿投稿者の会社でも、自社プロダクトが被害を受けるかどうかで半日食いました……)