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更新情報(2021/5/5) / 重要告知(2021/5/9)

落書き/「サブプライム」

※実在する人物が登場しますが、物語にリアリティを持たせ、面白くするために登場させております。
特に理由があるわけではありません。
執筆者は特に経済に詳しくありません。ツッコミどころはあると思います。

1.序章

2028年、節電鯖。経済が変わってから5年。
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2022年冬にエコライトによるサーバの軽量化対策が行われたが人口流入には限りがあった為、次の段階として経済面でサーバを活気つかせようとする有志により
2023年春に「節電鯖中央銀行」1)が設立された。

中央銀行設立をきっかけとして証券取引所2)も整備されると同時に、LemonKajuとGravelSmithは『レモネード・スミス証券』という証券会社を合同で立ち上げ
mew_tanとkuroryiは「MKFG(M&Kフィナンシャル・グループ)」という銀行を合同で立ち上げた。


レモネード・スミス証券は、顧客預かり資産が380万ダイヤを抱える節電鯖一位の巨大証券会社であり、本部はシトラスタウンにおいていた。主に節電鯖債(国債)、社債、投資信託、各種デリバティブ商品を取り扱っていた。
利益もダントツで節電鯖1位の企業であった。

MKFG(M&Kフィナンシャル・グループ)は本部はGate15にあり、顧客預かり資産が40万ダイヤ、融資額20万ダイヤにも及ぶ節電鯖一位の巨大銀行であり、主に住宅ローン、マイカー(馬/豚/エリトラ)ローン、投資信託の勧誘を取り扱っていた。
レモネード・スミス証券には及ばないが節電鯖2位の利益を上げる企業である。


節電鯖経済で証券の取り扱いが増えるにつれ、格付け会社も誕生した。
Hym5が立ち上げた「Hymmy’s」ははいむさんの実直な人格を買われ、証券・企業等を格付けする節電鯖最大の格付け機関となり、その格付の品質の高さは多くの人から信用されていた。
本部はシトラスタウンにあり、レモネード・スミス証券の子会社である。


目まぐるしく経済が発展した2028年夏時点のダイヤ流通量は年90万ダイヤにも及び、経済が活気づくと同時に鯖民の数も破竹の勢いで増えていった。
こうして、2028年夏には2014年頃の活気を取り戻し節電鯖は無事復活した。


2.夢のマイホーム

様々な施策により2024年末頃から急激に節電鯖人口が増加したが、一方で土地不足という事態を生み多くの節電鯖民の悩みのタネとなっていた。

2028年夏にはゲート付近100ブロック以内の地域の土地の価格は平均8400ダイヤ/ブロックという価格にまで跳ね上がった。


このような状況を受けて、有志によりお初さん用物件も多く作られたが、「狭い牢獄みたいなマンションに住みたくない」「夢のマイホームがほしい」という意見が多く上がり、多くの新規参加勢が自分の土地を求めていた。

しかし、新規参加勢は土地を買うだけのダイヤも持ち合わせていなかった。
もちろん、ダイヤを借りるだけの信用もなかった。



鯖民からは、年々上昇する土地価格を抑えるようにするべきと言った意見も上がり有志による合議の結果、
節電鯖債を発行して、節電鯖中央銀行がダイヤ兌換券3)で節電鯖債を買取りそれを原資として土地を新規参加勢に格安で与える等も行った。

新規参加勢からは歓迎された本施策であり土地価格も一時落ち着きを見せるも、
膨大な量の節電鯖債とダイヤ兌換券が発行され、特にダイヤ兌換券については実ダイヤがないにも関わらず発行していた為、
経済への悪影響、インフレを懸念する声や、2026年に崩壊したUSDTという仮想通貨のステーブルコインと仕組みが同一であると懸念する激しい反対意見も上がり、
残念ながらこの施策はわずか2ヶ月で中止となった。


3.圧力

以前より、節電鯖最大手の銀行MKFG(M&Kフィナンシャル・グループ)は多くの鯖民から、新規参加勢にマイホームを買えるだけのダイヤを貸してほしいと強く要望されていた。
2028年年末。MKFGは節電鯖に貢献する銀行としての責務と中央銀行からの圧力もあり、渋々新規参加勢向け住宅ローンを販売することにした。


新規参加勢向け住宅ローンはバックレられるリスクが高くMKFG内でも数多くの債務不履行が懸念され実現が危ぶまれていたが、新規参加勢ローンにクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)を設定する事により懸念を払拭した。
このCDSというのは、一定の保証料をレモネード・スミス証券に支払い、万が一債務不履行が起こった場合はレモネード・スミス証券にも債務を一部背負ってもらい、MKFGだけで債務を背負う事がないようにする、一種の保険のようなものである。


もちろん、レモネード・スミス証券一社で買い支えるのはリスクであった為、このCDSを鯖民に広く販売した。
多くのデリバティブ、そして確定拠出年金や生命保険にも広く組み入れられ、中央銀行や企業も資産運用の為に大量に購入した。

節電鯖最大の格付け機関「Hymmy’s」は親会社でかつ、信用があるレモネード・スミス証券が発行元で有ることや、土地の価格上昇が続いていることからリスクを見誤り、このCDSに最高ランク「AAA」の格付けを出した。

結果このCDSは「レモネード・スミス証券」「MKFG銀行」「Hymmy’s」の巨大三社のお墨付きを得て、多くの人に買われた。

4.絶頂

2029年春。
新規参加勢向け住宅ローンの販売が非常に好調となり、土地価格は年180%の勢いで上昇していた。
ローンを返しても土地価格が年160%増える計算である。

2029年夏になると、新規参加勢の多くの者が「マイホーム」ではなく「投資」の為にこのローンを使用していた。
本来の目的とは異なる使い方であったが、だれも咎めなかった。経済が好調だったからである。

毎日のようにエントランスではレモネードスミス証券の社員による一等地の土地の権利書の餅配りが行われ、ディスコが建設され、多くの人間がバブルに踊った。

5.崩壊

2029年冬。
節電鯖民の新規流入が穏やかになり、この時期の土地価格は前年比-10%を記録した。
そんな中、MKFGは住宅ローンの焦げ付きを恐れ、金利を30%まで引き上げた。
格付機関であったHymmy’sはそんな状況でもこのCDSに対して「AAA」の評価を下げることはなく、多くの人間がこのCDSとMKFGとレモネードスミス証券を信頼していた。


2030年4月19日。
後に「ブラックフライデー」と呼ばれるこの日、MKFGの悪事が世間の目に晒されることになる。
土地価格の上昇がなくなり、投資目的で購入していた多くの新規参加勢が土地を売ってもローンを返せなくなっていたが、
更に追い打ちをかけるように金利を上げられ、約6割の債務者が債務不履行を起こし節電鯖から消えていたが
MKFGはその事実を公表せず、隠蔽されていたのである。

同日、証券取引所は大騒ぎとなりMKFGの株価はストップ安を記録。
MKFGのCDSを購入していたレモネード・スミスにも莫大な債務がのしかかることから、ストップ安を記録した。
その他の銘柄も暴落したことから、証券取引所設立以来初のサーキットブレーカー制度が発動されるも、ほぼ効果がなかった。


4月22日、MKFG及びレモネード・スミスが証券取引所で監理銘柄入りする。
中央銀行は救済措置を発表するも、その莫大な債務額の前には焼け石に水であった。


2030年4月30日。
MKFG破産。債務超過448万ダイヤ。

2030年6月2日。
レモネード・スミス破産。債務超過1125万ダイヤ。


2029年度の年間節電鯖総生産が70万ダイヤであるので、2社合わせて債務超過約1600万ダイヤというのは驚きである。

巨大2社の破産を受けて、様々な金融業が連鎖的に破産。
Hymmy'sもリスクを見誤り、節電鯖市場を混乱に導いたことから糾弾される事となる。
老後の年金や保険にもCDSが組み入れられていたことにより、多くの鯖民が金を失い、職を失い、着の身着のまま家を競売にかけられ、彷徨った。

2030年11月にはサーバ管理者エコライトが混乱を収束させる為、ダイヤ経済の終焉を発表し、経済プラグインを導入する。


Fin.

1)
本部はGate23。節電鯖の経済政策の実施の後ろ支えと、利率を決定し各銀行へのダイヤ貸し出しを主業務とする他、ダイヤ兌換券の独占発行の権利を持つ。
2)
本部はGate23。正式名称は「節電鯖中央証券取引所」、略称は「ECX」。取引時間は土曜日を除く18時から22時。
3)
本券との交換で一定のダイヤと交換することを約束する書面。金兌換券のダイヤ版。
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